岡山大病院 遺伝子・細胞治療センターの藤原俊義助教授らのグループが、 リンパ節に転移したがん細胞を光らせるクラゲの発光遺伝子を組み込んだウイルスを開発した。 藤原助教授は 「人に応用できれば,手術の際に切除範囲を小さく抑え,患者の負担軽減につながることが期待できる」 としている。1日付の米医学誌「ネイチャー・メディシン(電子版)」で発表した。 藤原助教授によると、がん細胞は最初にがんができた原発巣から、 リンパ管を通じてリンパ節に転移し、全身の臓器に及ぶ。 臓器への転移を防ぐためにリンパ節を切除する場合、小さな転移は見つけにくいため、 周囲の正常なリンパ節を含めて切除する「郭清(かくせい)手術が一般的だ。 藤原助教授らは既に、がん細胞だけを死滅させるウイルスを開発しており、 間もなく臨床試験に入る予定。今回、このウイルスにオワンクラゲの発光遺伝子を結合させ、 新しいウイルスを生み出した。 新ウイルスは術前に腫瘍に注射すると、数日後に原発巣と転移したリンパ節で増殖。 特殊な光を当ててフィルターを通して見ると、がん細胞が黄緑色に光って見える。 実験で、直腸がんを発症させたマウス7匹の腫瘍に新ウイルスを注射すると、 計13カ所ある数ミリ大のリンパ節転移のうち12カ所を特定できた。【佐藤慶】 画像=マウスの直腸に新ウイルスを注射すると、 がんの原発巣(右)と転移したリンパ節(中央)が光って見える 毎日新聞 2006年10月2日 23時22分
いや~。つまり光っている部分のみを切除すればイイってことですね~。
クラゲの発光遺伝子を組み込んだウィルスですか~。
クラゲの発光遺伝子を組み込んだウィルスですか~。