シャープは6日、トウモロコシを主原料とした「環境に優しい」塗料を 関西ペイントと共同開発したと発表した。 石油を原料とする塗料に比べ、製造過程や焼却時に発生する二酸化炭素の量を大幅に削減できる。 すでに同社の液晶テレビ「アクオス」のスタンド部分に一部使用されているという。 この塗料はトウモロコシからデンプンを取り出し、高分子の樹脂を生成。 これに色の元となる顔料を混ぜたもの。 製造過程や商品を焼却処分した際に塗料が燃えて発生する二酸化炭素量は、 一般の塗料と比べ3分の1に抑えられるという。 昨年12月に世界で初めて実用化に成功し、今回は製造方法などに改良を加え、 速乾性や使い勝手を高めた。 現在はアクオスの一部機種のみで使っているが、 白物家電やデジタル製品の塗装に幅広く採用する方針だ。 画像は「環境に優しい」塗料が使用されている液晶テレビ「アクオス」のスタンド部分。 (撮影・竹岡伸晃) 2006/10/7(産経新聞東京朝刊)