deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

ローンチ・リング=米空軍が研究を進めるロケットを使わない打ち上げ新技術の事。

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最近公表された資料により
米空軍がロケットなどを使わないで衛星を軌道上に打ち上げる新技術の研究・開発を
進めていることが明らかとなった。

この技術は「ローンチ・リング」と呼ばれるもので
米ローンチ・ポイント社と共同研究を進めているものとなる。

このアイディアの原理は非常に簡単だ。
SFの世界ではレール・ガンというものがある。
電磁誘導により物体を加速させて射出させる装置となる。
これとほぼ同じように磁力をを利用して物質を加速させて衛星などを打ち上げようというものとなる。

ただし、レール・ガンでは加速が急激に行われるため、
このままでは弾丸などの射出には利用できても衛星などの射出には利用できない。

ローンチ・リングでは東京のJR山の手線と同じような巨大な円形の加速用のリングを作成し、
そのリングを使って物体を徐々に、加速していくことによって加速に伴うGの影響を軽減。
その後、物体はこのリングの中を加速を続けながら回り続け、
最終的に数時間かけて秒速8km(マッハ23)の速度に達した段階でリングから発射用の「線路」に入り、
地上から離脱。そのまま、軌道上まで打ち上げられるというものとなる。

ただし、これでも離脱時の加速は2万Gにも達するという。

米空軍では一部の特殊なレーザー誘導装置に関しては2万Gの圧力にも耐えられるとしており、
重さ10キロ前後の小型衛星の打ち上げに利用できるのではないかとしている。
また、この他にも軌道上の宇宙ステーションへの水や固形食糧などの物資輸送用であれば
Gの問題もなく利用できるのではないか、といった検討が進められている。

通信衛星などの精密機器の打ち上げには利用できないが、
確かに水や固形食糧などの物資輸送用には使えそうなこの技術。
米ローンチ・ポイント社の試算によると年300回の打ち上げを行えば、
1回あたりの打ち上げコストは1kgあたり745ドルとなり、
更に年3000回の打ち上げを行えば1回あたりの打ち上げコストは1kgあたり189ドルになるとしている
(それだけの打ち上げ需要があるのかは別の話となる)。

米ローンチ・ポイント社では直径20~50mのローンチ・リングを試作し、
実験を進めた上で、問題がなければ直径2kmの実用ローンチ・リングの開発に着手したいとしている。

画像上は米ローンチ・ポイント社によるローンチ・リングの想像図。
画像下は射出用のペイロード保護用カプセル(軌道修正用のロケットも付いている)。
                          【テクノバーン】(2006/10/5 19:41)

いや~。これって【マス・ドライバー】もしくは【リニア・カタパルト】じゃないの?
ガンダム・ワールドでも出ていますよね~。技術的にはマダマダ難しそうですね~。
軍事目的じゃなくて民間主導でこんなの造ってくれないかな~?