スクラップとして廃棄されるくず鉄を粉末化して、 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を効率的に吸収・固定する新技術を開発したと、 物質・材料研究機構(茨城県つくば市)が発表した。 廃棄物の有効利用とCO2削減策として期待されるうえ、 燃料電池などに利用できる水素も発生させるので、 「ごみ」「温暖化」「エネルギー」という3つの社会問題の軽減につながるという。 物材研では「コストや技術面でも実用化に向けたハードルは低い」としている。 鉄(Fe)とCO2と水(H2O)が反応すると、炭酸鉄(FeCO2)と水素(H2)を発生する。 化学式のごく初歩の反応が、「一石三鳥」の新技術の基本原理だ。 効果的に化学反応が起こるよう鉄を微粒子にする必要があり、 実験では直径四五マイクロメートル(一マイクロメートルは千分の一ミリ)の市販の鉄粉を使用。 その結果、一キロの鉄が七九〇グラム(四五〇リットル)のCO2を吸収した。 これまでに開発された吸収量の高いセラミック系材料(一キロ当たり三七〇グラム)の二倍以上の効率で、体積当たりの吸収率では七倍以上となる。鉄を粉砕して微粒子にする技術はすでに確立しており、 スチール缶など不純物を含んだ鉄でも、効果を確認した。 国内では年間三千五百万トンものスクラップ鉄が発生している。 仮にこの二割を使えば、五百六十万トンのCO2が固定できる。 これは国内年間排出の約0・5%に相当する量だ。 一方、吸収したCO2と同じ体積の水素が得られる。 今後、CO2削減の一環として燃料電池の普及が進むことで水素の需要拡大も見込まれており、 新技術は二重の意味で温暖化防止に貢献する。 物材研の江場(えば)宏美研究員は 「原理が簡単なので、同様の技術が発表済みかどうか調査してもらったけど、 (発表例は)ありませんでした。早ければ二-三年で実用化できると思う」と話している。 2005/10/7(産経新聞朝刊)
いや~。特殊な材料を使っているわけでもなく、複雑な化学反応でもないので、
記事に書かれているように、早く実用化して頂きたいですね~。
記事に書かれているように、早く実用化して頂きたいですね~。
良く書くけど本当に出合がお金持ちならこの開発に資金援助するのになぁ~。
これからの時代、水素がお金になりますよ~。旦那~。
これからの時代、水素がお金になりますよ~。旦那~。