スイス・チューリッヒに拠点を置く新興企業ヌーニーは、
「チェアレスチェア」を開発した。
普段はそこに存在しないのに、
座りたい時に突然現れる魔法の椅子、それがチェアレスチェアだ。
このチェアは、外骨格のように足に装着するので、
稼働していない時は普通に歩いたり、走ったりすることもできる。
そしてボタンを押すと稼働部分がロックされ、
まるでそこにいすがあるかのように「座る」ことができる。
「17歳の時、働いていた英国のこん包工場で、座りたい時にどこでも座れるいすが 欲しいと思い、このチェアを思い付いた」と語るのは、
ヌーニーの創業者兼最高経営責任者キース・グヌラ氏)だ。
「数時間立ちっぱなしで作業を続けると足に大きな負担がかかるが、
大半の作業員はほとんど休憩が取れない。
また休憩用のいすも場所を取るという理由でほとんど設置されていない。
それなら、目立たない椅子を自分の体に直接装着すればいいと考えた」
(グヌラ氏)
このチェアは接地部分がないため身に付けやすい。
ベルトで腰に固定し、さらにももに巻きつける複数のストラップが付いている。
伸縮するダンパーで体を支え、体重が靴のかかと部分にかかる仕組みだ。
この靴はチェアレスチェア用に特別に設計された靴で、
装着時にはこの靴を履く必要があるが、
靴の種類を問わず装着可能で、静止している時だけ接地するバージョンもある。
このチェアの使い方は、楽な姿勢をとって電源を入れるだけ。
6Vバッテリー1本で約24時間稼働する。
結構、イイんじゃね?
『防衛省、「高機動パワードスーツ」開発へ』の事。