卓越した業績を残した世界の映画人に贈られる
アカデミー名誉賞の受賞が決まった宮崎駿監督(73)は、
8日の授賞式を前にAP通信のインタビューに応じ、
「死ぬまでアニメ作品を作り続ける」と話した。
宮崎監督は「物語を作り、描くのが好きだ」と変わらぬ創作への意欲を示し、
三鷹の森ジブリ美術館で上映するための短編アニメの製作を
計画していることを明らかにした。
こうした作品は「興行的に成功するかを心配しなくていいのが長所だ」と述べた。
一方、既に引退を表明している通り、
長編の製作は体力的に厳しくなったとして
「次の世代に託したい」と述べた。
短編アニメにはこれまで長編を作る際に使わずとっておいたアイデアを
生かすという。
作画中に、亡くなったりして。。(縁起でもない。)
映画監督の北野武氏(67)が25日、
日本映画界をバッサリと切った。
今年新設された「SAMURAI賞」の受賞記念企画で、
「日本映画の今と未来」がテーマ。
若手監督や学生の前に
北野監督らしく登場した。
だが、トークが進むにつれて、
日本の大手映画製作会社がほとんどの劇場を抑えている事や、
日本アカデミー賞では偏った映画会社の作品ばかり受賞する事を嘆き、
「汚いことばかりやっているから日本の映画がダメになる」と苦言を呈した。
一方で映画が“商売”であることに理解も示し、
「俺なんか暴力映画ばかり撮っているけど、それは当たるから。
本当は、ちょっと嫌だなと思っている」とポツリ。
他人の作品を認める大切さも説き、
「俺はアニメとか嫌い。
宮崎駿とか本当に大嫌いだけど、
すごいアニメとは認める」。
続けて
「大事なのは自分の好きな映画を撮り続けること」と若い世代に期待しつつ、
「『頑張れ』とは言いません。若い芽は早く摘んでおいた方がいい」
と笑わせた。