大阪市の第３セクター「ユーエスジェイ」が２５０億円分の新株を発行し、
うち２００億円分を米ゴールドマンサックス証券に割り当てる増資計画を進めている事が分かった。
ＵＳＪは、０１年３月に開業したが、入場者数の伸び悩みで資金繰りが悪化。
増資で調達する資金を借入金などの返済に充て、経営を改善する狙い。７月には正式決定する。
実現すれば、ＧＳ証券が大阪市を抜いて、筆頭株主になり、将来的に経営の主導権が
ＧＳ証券に移る可能性がある。
ＵＳＪの総事業費１７００億円のうち１２６０億円を「プロジェクトファイナンス」と呼ばれる
無担保融資で銀行から借り入れたため、毎年１００億円前後の返済が資金繰りを圧迫。
累積赤字は【３１６億円】であり、開業以来赤字が続いている。
（↑０５年６月２９日 朝日新聞朝刊関西版１面より。）
第３セクターという甘い体制で経営するから、
大阪ドームもＡＴＣもＷＴＣ、りんくうパパラ（←つぶれた）も全て赤字なのだ。
大阪市に経営という観念があるのか大いに疑問である。
ＵＳＪのスタッフの質は私が知る限り、関西の遊戯施設では、トップクラスだと思う。
客への対応、駐車場での誘導、落し物係りの対応、いつも笑顔を絶やさない、
進んで写真を撮ってあげる。そして、常にベストのものをお客に提供しようという気持ちが
スタッフやダンサーから感じ取れるのである。
ＵＳＪ自体の現場を仕切っているクラスの幹部までは、とても優秀だと思う。
末端への社員教育が良く出来ているからである。
上層部が全く駄目で、中間から下の社員は頑張っているという典型的な
日本の悪い企業体質が、第３セクターによる経営では特にはびこってしまうのである。
日産のように外資系企業に経営を任せ、健全化を目指すのも良いと考える。
私自身もＵＳＪの経営が芳しくは無いというのを知っていたので、
このブログでも是非行って下さいと勧めているのです。
第３セクター方式の経営方式はやめるべきだし、
今後はその仕組みで新しい事業はするべきでない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050629-00000043-kyodo-bus_all
