1枚20グラムの金の板が光沢を放つ。
透明な容器の中で輝くのは銀の粒と希少金属(レアメタル)のパラジウムの粒子。
テニスボール大の茶色い球は銅の塊だ。
「どれも使用済みの電子機器から抽出した高純度の金属です」。
ソニーの資源循環室長・山縣朋仁さんが胸を張った。
ソニーは昨年9月から、資源リサイクルに熱心な北九州市と共同で、
携帯電話やデジタルカメラ、携帯オーディオなど小型電子機器を回収し、
4種の金属を抽出する実験を行っている。
電子機器の基板には、貴金属や希少金属が高い割合で含まれ「都市鉱山」とも呼ばれる。
市民の協力でこれらを回収し、自社製品に使うシステムを作るのが実験の狙いだ。
同市の学校やスーパーなど約60か所に回収箱を置いた。
3月末までの7か月で集まったのは約1万5000個(約2000キロ)。
抽出作業は、地元の総合リサイクル会社「日本磁力選鉱」に委託し、
これまでに約6000個を分解。
金39グラム、銀164グラム、銅73キロ、パラジウム8グラムを取り出した。
課題も多い。手作業で分解すると手間がかかりすぎるため機械を導入したが、
それでもまだ効率が悪い。採算を考えると、回収量を現在の約5倍に増やす必要がある。
個々の機器から取り出せる金属はごく微量で、
効率的とされる携帯電話でも金は1台当たり0・04グラム程度。
しかし、一般的な金山で1トンの鉱石に含まれる金が5~10グラム程度なのに、
携帯電話なら1トン(約1万機)で300~400グラムを抽出できる計算だ。
「ソニーは大量の製品を市場に提供しており、わずかでも廃棄物を利用すれば、
その分、地球を掘らずにすむ」と山縣さん。
「北九州で回収ノウハウを確立させ、全国に広げられれば」という市側の期待も背に、
「アジア各地から廃基板を集める再利用の拠点に」と張り切っている。
2009年5月18日 読売新聞
透明な容器の中で輝くのは銀の粒と希少金属(レアメタル)のパラジウムの粒子。
テニスボール大の茶色い球は銅の塊だ。
「どれも使用済みの電子機器から抽出した高純度の金属です」。
ソニーの資源循環室長・山縣朋仁さんが胸を張った。
ソニーは昨年9月から、資源リサイクルに熱心な北九州市と共同で、
携帯電話やデジタルカメラ、携帯オーディオなど小型電子機器を回収し、
4種の金属を抽出する実験を行っている。
電子機器の基板には、貴金属や希少金属が高い割合で含まれ「都市鉱山」とも呼ばれる。
市民の協力でこれらを回収し、自社製品に使うシステムを作るのが実験の狙いだ。
同市の学校やスーパーなど約60か所に回収箱を置いた。
3月末までの7か月で集まったのは約1万5000個(約2000キロ)。
抽出作業は、地元の総合リサイクル会社「日本磁力選鉱」に委託し、
これまでに約6000個を分解。
金39グラム、銀164グラム、銅73キロ、パラジウム8グラムを取り出した。
課題も多い。手作業で分解すると手間がかかりすぎるため機械を導入したが、
それでもまだ効率が悪い。採算を考えると、回収量を現在の約5倍に増やす必要がある。
個々の機器から取り出せる金属はごく微量で、
効率的とされる携帯電話でも金は1台当たり0・04グラム程度。
しかし、一般的な金山で1トンの鉱石に含まれる金が5~10グラム程度なのに、
携帯電話なら1トン(約1万機)で300~400グラムを抽出できる計算だ。
「ソニーは大量の製品を市場に提供しており、わずかでも廃棄物を利用すれば、
その分、地球を掘らずにすむ」と山縣さん。
「北九州で回収ノウハウを確立させ、全国に広げられれば」という市側の期待も背に、
「アジア各地から廃基板を集める再利用の拠点に」と張り切っている。
2009年5月18日 読売新聞
いや~。我が家だけでも、使っていない携帯電話が3~4台ありますしね~。
まぁ携帯に限らず、使わなくなった家電製品を大規模に回収できれば、
採算も合いそうですね。
【都市鉱山】この言葉は今後、頻繁に出てきそうですね。(出てこないと困る)
まぁ携帯に限らず、使わなくなった家電製品を大規模に回収できれば、
採算も合いそうですね。
【都市鉱山】この言葉は今後、頻繁に出てきそうですね。(出てこないと困る)