deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

高山の土木会社がチョウザメ養殖の事。

イメージ 1

御岳のすそ野、標高約千メートルにある高山市朝日町胡桃島の田中土木(田中敬一社長)で、
世界三大珍味の一つ「キャビア」を生み出すチョウザメの養殖が進められている。
キャビアの生産を実現するのはまだ数年先になりそうだが、肉の製品化は希望が見えてきた。
田中社長(48)は「肉もキャビアもいずれは地元の特産品に」と、夢を膨らませている。

土木会社らしく、重機や土砂の山がたくさん並ぶ敷地内。
その一角に設置された養殖池で、体長五〇-一〇〇センチほどのチョウザメが、
黒いボディーを揺らしてのんびりと泳いでいる。

「初めは淡水で生きるサメなんてうそだろうと思ってたんですが、こうしてすくすく育ってます。
  サメといっても鋭い歯はないし、かわいいもんですよ」。
養殖池を横目に、田中社長が笑顔で説明してくれた。

同社が養殖をスタートしたのは、二年半ほど前。
長引く不況で土木工事の受注が先細りする中、サイドビジネスを探っていたところ、
チョウザメを養殖している愛知県の山奥にある旅館の存在を知った。

「全国でも、チョウザメの養殖に進出する土木業者は多いみたいですが、
  ほとんどは三年ぐらいであきらめるそうです。でも、
  飛騨でなら成功させられるんではないかと思っています」
と自信をのぞかせる。

その理由は、養殖に必要とされる清流。
飛騨は、厳寒ながら水は清い。幸い、チョウザメは、
水温〇-二〇度で成育するなど寒さに強いと聞き、
すぐにチョウザメ養殖の先進地・岩手県釜石市に出向き、稚魚百匹と生後三年の二十匹を買い付けた。

しかし、最初の越冬では体力の弱い稚魚の九割以上を死なせてしまい、
結局、元気に残ったのは生後三年の成魚だけだった。

「でも逆に、成魚なら越冬が可能だとわかった」と田中社長。
めげずに挑んだ昨シーズンは、買い足した生後一年の五百匹と同三年の百二十匹のうち、
約六割が越冬に成功した。

現在、約三百七十匹を飼育。キャビアの原料となる卵は、
「生後八年以上でないと採れない」というが、
肉については、試験的に近くの旅館や身内の結婚式の披露パーティーなどで
提供できる段階までこぎつけた。
刺し身やしゃぶしゃぶにしたところ、「フグのよう」「コリコリと歯応えがいい」
など評判も上々だったという。

田中社長は「高山の山奥でチョウザメが食べられるとなれば、地域の活性化につながるはず。
まだまだ研究段階だが、最終的にはキャビアを生産できるようにしたい」と意欲を燃やしている。

                                 2006.04.09 中日新聞

いや~山奥でもチョウザメが飼えるんですね~。
キャビアが取れれば養殖の採算も取れるでしょうね~。
頑張って欲しいです・・・って俺、キャビア食った事ねーよ!!!