森口:私にとっては、人生を変えてくれた運命の出会いですね。
これからも寄り添っていくことを確信している、かけがえのない存在です。
それに、年齢を重ねて、いろんな経験をして、
作品への向き合い方も変わってきました。
覚えているのが、中学校の卒業アルバムの社会情勢をまとめた年表に
「『ガンプラ』がブームになった」ということが載っていて、
10代で「水の星へ愛をこめて」を歌わせてもらうときは、
「すごいなぁ、男子に人気のあの『ガンダム』の曲でデビューできるんだ。
しかも毎週私の歌がTVで流れるなんてラッキー!」という感覚でした。
そこから20代の「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」で
歌手として認めていただいて、
作品を通して多くの人と繋がることができました。
ーーお話を聞いていると、森口さんの活動の転機になるようなところで、
必ず『ガンダム』が森口さんのところにやってきてくれるんですね。
森口:今ちょっと鳥肌が立っているんですけど、
それは神様からの最高のプレゼントだと思います。
『ガンダム』こそ、私にとっての女神ですよ!
ーー「ガンダムの女神」にとっての「女神」ですか(笑)。
森口:一生歌い続けられる楽曲、役割をいただけたというのは、
ボーカリストとしても歌を歌い続ける力になりますし、
それをファンのみんなが何年経っても、
チャートや時代に関係なく大切に、必要としてくれていますよね。
「10代、20代、30代、40代で『ガンダム』を歌ってきた人間は
地球上で森口博子しかいない!」
と思ったら泣けてきました。
夢がモリモリ。