ドット絵という言葉をご存知でしょうか?
パソコンやテレビゲームなどの画面は虫眼鏡で見ると、
「ドット」という小さな四角の集合体です。
しかし、ご承知のように、離れて見れば、きちんと絵や文字に見えます。
これの応用で、想定される戦場の普遍的な風景の色彩パターンを
デジタル合成すれば、近くで見たら不自然でも、
遠めに見てしまえば周りと溶け込んでしまう迷彩パターンが作れるのではないか?
というのがデジタル迷彩の発想です。
従来の迷彩は戦場の経験則から、
周囲の景色に似ている模様を描いてきたわけですが、
これは所詮人の思いつきで作れるパターンなので、
たとえ想定する戦場内であっても、
微妙な位置関係や角度により無数に存在する風景パターンに
マッチしにくい場合も多かったのです。
そこで、コンピューターを使い、何千、何万通りという風景の色彩パターンを
コンピューターで解析し、
それに平均的に合致するパターンをデジタル合成してデザインしたわけです。
利点としては、先に述べたように、
マッチングしない風景や角度を減らすことにあります。