画像上は先月27日、
米アラバマ州にあるゼネラル・ダイナミクス社のベースアイロンワークス造船所で
進水式に向けた最終準備を行う
米海軍の次世代高速水上戦闘艦「Littoral Combat Ship(LCS2)」の模様を撮影したもの。
この艦はその後、4月29日に正式に進水を迎えた。
この写真に写っている艦はLCSの1番艦で
「インデペンデンス(USS Independence)」と命名されたものとなる。
戦後の冷戦期間を通して、
米海軍が対峙してきたのは強大な潜水艦隊を保有する旧ソビエト海軍だった。
そのため、米海軍もそれらに対応できるような外航航行能力を持つ大型艦が基本を占め、
小型の高速艦はあまり重要視はされてこなかった。
しかし、冷戦崩壊後、大国間の対峙関係は消滅したものの、
それに換わって地域紛争が増大。
また、最近では海賊船による商船の襲撃などの新たな通商妨害活動も拡大。
それらの新しい紛争に対応できるように考慮されて設計されたのが、
この「Littoral Combat Ship」計画となる。
現在、ノースロップ・グラマン社が単胴船方式の「LCS1」、
ゼネラル・ダイナミクス社がこの三胴船方式の「LCS2」の建造を行っており、
就役後にそれぞれの艦船の性能を評価した上で、
米海軍はどちらか一方を選んで、正式採用を決める予定。
正式採用となった場合は、50隻前後の量産が予定されている。
画像下はゼネラル・ダイナミクス社が広報用に制作したLCS2のイラスト図。
見ての通り、これまでの船舶にはない、
次世代艦船に相応しい非常に独特の形状をしていることが判る。
独自の三胴船の形状をしているのは高速性能と甲板面積を両立させるために取られたもので、
この形状のため、ヘリコプター発着用の後部甲板面積が
同じ大きさの単胴船に比べて大きく取ることが可能となる。
しかし、その一方、三胴船という非常に複雑な形状を採用したことから
建造コストは単胴船のものと比べて高価となるという予算上の欠点も持っている。
【Technobahn 2008/5/8 14:06】
米アラバマ州にあるゼネラル・ダイナミクス社のベースアイロンワークス造船所で
進水式に向けた最終準備を行う
米海軍の次世代高速水上戦闘艦「Littoral Combat Ship(LCS2)」の模様を撮影したもの。
この艦はその後、4月29日に正式に進水を迎えた。
この写真に写っている艦はLCSの1番艦で
「インデペンデンス(USS Independence)」と命名されたものとなる。
戦後の冷戦期間を通して、
米海軍が対峙してきたのは強大な潜水艦隊を保有する旧ソビエト海軍だった。
そのため、米海軍もそれらに対応できるような外航航行能力を持つ大型艦が基本を占め、
小型の高速艦はあまり重要視はされてこなかった。
しかし、冷戦崩壊後、大国間の対峙関係は消滅したものの、
それに換わって地域紛争が増大。
また、最近では海賊船による商船の襲撃などの新たな通商妨害活動も拡大。
それらの新しい紛争に対応できるように考慮されて設計されたのが、
この「Littoral Combat Ship」計画となる。
現在、ノースロップ・グラマン社が単胴船方式の「LCS1」、
ゼネラル・ダイナミクス社がこの三胴船方式の「LCS2」の建造を行っており、
就役後にそれぞれの艦船の性能を評価した上で、
米海軍はどちらか一方を選んで、正式採用を決める予定。
正式採用となった場合は、50隻前後の量産が予定されている。
画像下はゼネラル・ダイナミクス社が広報用に制作したLCS2のイラスト図。
見ての通り、これまでの船舶にはない、
次世代艦船に相応しい非常に独特の形状をしていることが判る。
独自の三胴船の形状をしているのは高速性能と甲板面積を両立させるために取られたもので、
この形状のため、ヘリコプター発着用の後部甲板面積が
同じ大きさの単胴船に比べて大きく取ることが可能となる。
しかし、その一方、三胴船という非常に複雑な形状を採用したことから
建造コストは単胴船のものと比べて高価となるという予算上の欠点も持っている。
【Technobahn 2008/5/8 14:06】
いや~。斬新な形状の艦船ですね~。
水の抵抗とか艦体の強度とかは、計算済なんでしょうけどね。
民間のフェリーなんかもこの形状にすると高速化と積載量が両立できる?
水の抵抗とか艦体の強度とかは、計算済なんでしょうけどね。
民間のフェリーなんかもこの形状にすると高速化と積載量が両立できる?