スウェーデンのサーブは、3月30日から開幕されるストックホルム・モーターショーに、 バイオ燃料で走る“サーブ・バイオパワー・ハイブリッド”コンセプトを出展すると発表した。 サーブは化石燃料を使用しないバイオエタノール車の開発に積極的で、 先日のジュネーブショーでもバイオエタノールで走るエアロXを出展していた。 バイオエタノール燃料とは、植物から抽出されるアルコール系燃料のこと。 ガソリンエンジンにほぼそのまま使用でき、クルマから排出されるCO2は、 もともと植物が光合成で大気中から吸収したものと見なすことができるため、環境に負荷をかけない。 ここが石油から作られる化石燃料と違うところで、持続可能なエコ燃料として注目されトいる所以だ。 今回はそのバイオエタノール・エンジンを電気モーターと組み合わせているのが特徴。 ちなみに化石燃料を使わないハイブリッド車としては世界初となる。 バイオ燃料はガソリンよりオクタン価が高いため出力を上げやすく、 しかもモーターとの組み合わせとなるため、 同排気量のガソリンエンジンより3倍ものトルクを、しかも瞬時に発揮できるという。 ハイブリッド・システムの構成は、2リッターターボエンジン(260hp)、 リア駆動用の38kW電動モーター、300Vのリチウムイオンバッテリー、 アイドリングストップ機能を発揮するスターター・ジェレネータ(発電機)からなる。 性能は、0~100km/h加速が6.9秒で、同等のガソリンモデル(8.8秒)よりも速い。 スタート時には、モーターのみの走行も可能。 先述の通り、ハイブリッドとの組み合わせがこのコンセプトが初で、 しかも燃料に100%のバイオエタノール(E100)を使用しているのも大きな特徴。 サーブは市販レベルでは、E85と呼ばれるバイオエタノール85%にガソリン15%を混ぜた燃料で走る 「サーブ9-5 2.0t バイオパワー」をスウェーデンで販売している。 2006年3月31日(金)carview.co.jp
しかし、サーブも戦闘機から車まで、何でも造りますね~。