第35回東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門で10月30日、
特集「アニメと東京」の1作として「メガゾーン23」が
東京・TOHOシネマズシャンテで上映され、
同作でメカニックデザイン(共同)を手がけた柿沼秀樹氏、
プロデューサーを担当した三浦亨氏が、
アニメ評論家の藤津亮太氏とともにトークに臨んだ。
同作は、1985年に発売されたOVA(オリジナルビデオアニメ)。
大都会をバイクで目的もなくぶっ飛ばす若者と、
それぞれの目的に向かってひたむきに生きる3人の少女との出会い、
彼らの青春がSFタッチで描かれた。
「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の石黒昇が監督、
キャラクターデザインを平野俊弘と美樹本晴彦が担当した。
企画当初のタイトルは「オメガゾーン」だったが、海外時計メーカーのオメガに配慮して
「オ」をとって「メガゾーン」としたこと、
脚本の星山博之氏と石黒監督が全共闘の時代への思い入れがあったことが
東京が舞台になったり全体のストーリーに影響があったりしたかもしれないなど、
当時の貴重な話が多く飛び出した。
同作には、石黒監督の「若い人にやりたいようにやらせてあげたい」
という思いを反映して、板野一郎(アクション監督)や庵野秀明(原画)ら
当時若手のそうそうたるアニメーターたちが多く参加している。
三浦氏は、「プロデューサーとして優れたスタッフに多く参加してほしかった」
とスタッフ集めに苦労したことを語りながら、
若手スタッフがより面白いフィルムにするために絵コンテから変えようとすることを
「ありがたいことなんですけど、そこが“ワナ”なんです」と、
最初の脚本や設定から変わったところも多いと苦笑する。
若い才能が集結して最初から全力疾走で製作していたが、
柿沼氏は「冒頭で力を使いきっている感じがある」と分析しながらも、
「それもいい」と懐かしそうに話す。
メカニックデザインを手がけた柿沼氏は、
スケジュールがひっ迫するなか制作進行から
「細かく描いていたら間に合いません」と言われ、
ディテールをベタ塗りで処理しようとしていたことを振り返る。
そんななか、作中のメカの設定について「銃身をまわしてもいいですか?」と
制作進行経由で細かく確認をとろうとしてくるアニメーターがいるので、
誰かと思って名前を聞いたら庵野氏だったというエピソードを明かし、
会場をわかせていた。
↓オメガゾーン23に関して
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↓庵野監督のメガゾーン23参加に関して
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↓マクロスとの対比に関して
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↓メガゾーン23に参加したクリエイターに関して
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↓メガゾーン23シリーズに関して
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↓メガゾーン23のファンに関して
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